はじめに
いつもお世話になっているIFFのFlickrから写真を引っ張ってこようのコーナー。
今回は、海外選手のスティックの握り方を観察してみようの回です。
特に、スティックのグリップの高さについては、プレイの種類に応じて柔軟に替えている海外選手たちをみると参考になります。
握る高さの種類
既に単語が定義されていれば流用したかったのですが、参考になるサイトが見つかりませんでしたので、この記事中では以下のとおり定義します。細部化したくないですが、大きく分けると3+1+1の5つとなりそうです。
ワイド(グリップ)
肩幅よりも広くステックを握った状態を指す。
感覚的には、両手の間に拳が3つ以上入るぐらい。
ワイドグリップでシュートを打つときに、姿勢を維持して視野を確保するため?か、手首を折り曲げている選手が印象的。
ミドル(グリップ)
肩幅位でステックを握った状態を指す。
感覚的には、両手の間に拳が2つ入るぐらい。
いわゆる普通にスティックを持った状態、か。
ナロー(グリップ)
肩幅より内側でステックを握った状態を指す。
感覚的には、両手の間に拳が1つ入るぐらい。
シュート・ドリブル時でも体制が崩れず、視野が広い。
タイト(グリップ)
両手が密着するほどの距離でスティックを握った状態を指す。
ワンハンド/片手持ち/片手
片手でグリップエンドを持った状態を指す
それぞれのメリット/デメリット
スイス協会が発行しているマニュアルなどによると以下の特性・優位性などがあると。
グリップ位置にはさまざまなバリエーションがあり、どれがどの状況で最適かは、それぞれの動きによって異なります。
たとえば、ワイドグリップは、ボールを持ったプレーヤーが相手とボールの間に位置し、体でボールを守ろうとするプレイに適しています。また、ターン、シュート、ドリブルにも特に適しています。
一方、タイトなグリップでは通常ボールが露呈した状態でプレーされます。
ワンハンド グリップは、たとえば速く走る場合などに適しています。
ただし、どのグリップを選択してもスティックは常にできるだけゆるく握る必要があります。
スイスフロアボール協会(ドイツ語)内のフロアボールマニュアルより/和訳は当サイトにより
つまり、その他文献も参考にすると、こうらしい。
持ち方 | 特徴 | デメリット |
---|---|---|
ワイド | ボールが奪われにくい | ミスを犯しづらいテンポが悪い | リーチが短い
ナロー | 視野が広い | リーチが長いミスが起きやすい | 足元のコントロール苦手
片手 | 最も高速で走れる | ボールを奪われやすい | 動作が読みやすい
ユニホの呪いvsフロアっぽい動き
私の来歴は、サッカー+野球→ユニホッケー→フロアボールとなり、ユニホック・ネオホッケーはプレイしたことがありません。
ユニホでは基本的にミドル・ワイドグリップで99%の動作を行います。ナローグリップはフライボール上げるとき以外に私は使いません。
ブレードに湾曲が全くないのでボールを引きずれないし、コートが狭いので、ボールを常に足元でキープしつつ、球離れよくゴール前に運ぶ必要があるからですね。
なので、フロアボールをはじめたばかりの頃は、スティックの形状を生かしたプレーを覚えるのに苦労しました。特にこういう『フロアボールっぽい動き』が出来なかったんですよね。
スティックの長さやブレードが悪いのか、あるいはと悩むと思いますが、解決手段の一つとして、プレーに応じてグリップを柔軟に変えることをおすすめします。持論ですが、グリップを自分が思ってるより更に狭く持つことで、ボールを引きずる感覚が養われると思っています。
極論いえば、未経験者が初めてスティックを握るとゴルフっぽくなりがちですが、タイト・ナローグリップはそれに近いです。スティックはコロコロ変えられないので、悩むことがあればまずはグリップを色々試してみては?と思います。
その他
スイスのツァウグのグリップはやたら短い。もともとスティックに巻かれているグリップは、ロゴ上ぐらいまではあるので、本人のカスタマイズの模様。
雑談
時間が無限にあれば、一人の選手ごとのグリップの違い比較写真を集めたいのですが、あきらめた。
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