海外の選手を覚えたい(フィリピン編)

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はじめに

SEA Gamesで準優勝の男子フィリピン代表

日頃ヨーロッパ等で奮闘している選手が多く在籍しています。

前回タイ編と同様に、覚えたい選手を何人かピックアップして、次回アジア予選観戦を存分に楽しむ準備をしておこう、という記事です。

歴代フィリピン代表、通算記録は?

まずは取っ掛かりとして、歴代フィリピン代表の通算ポイント記録を整理してみます。

表中のオレンジ色塗りの選手は、ディフェンス登録の選手です。

灰色塗りの1名は、2023SEA Gamesに出場していない、代表引退選手です。

つまり、1名を除いた全ての選手が直近の大会に出場しています。

背ネーム写真記録
Melvin Mendoza(20)
メルビン・メンドーサ
61P
(42+19)
/20試合
Kim Varga(20)
キム・ヴァルガ
44P
(16+28)
/20試合
Lucas Perez(35)
ルーカス・ペレス
29P
(7+22)
/31試合
Ryan Cater(37)
ライアン・ケーター
26P
(16+10)
/16試合
Christian Castrillo(26)
クリスチャン・カスティージョ
24P
(17+7)
/31試合
Ludvig Porral(22)
ルドヴィク・ポラル
18P
(7+11)
/20試合
Fredrik Escabel(21)
フレドリック・エスカベル
14P
(9+5)
/20試合
Lucas Werelius(21)
ルーカス・ウェレリウス
12P
(5+7)
/15試合
画像はIFFアプリより

男子フィリピン代表は、2014年の初参加以降、9大会の出場実績があり、最大の出場試合数は40試合です。

全体のポイントのボリューム感は、タイと比べると大人しい数字ですが、多くの主力選手が20歳から22歳と、今後10年近くフィリピンを担っていくであろう選手達です。

SEA Games2023での記録

背ネーム写真記録
Melvin Mendoza(20)
メルビン・メンドーサ
19P
(12+7)
Kim Varga(20)
キム・ヴァルガ
14P
(4+10)
Simon Larano(19)
サイモン・ララーノ
6P
(4+2)
Ludvig Porral(22)
ルドヴィク・ポラル
4P
(2+2)
John Embile(22)
クリスチャン・カスティージョ
3P
(2+1)
Michael Pana(18)
マイケル・パニャ
3P
(2+1)
画像はIFFアプリより

SEA Games2023で上位5名のポイント記録で、Melvin Mendoza(メルビン・メンドーサ)の19ポイントは、大会全体でのトップ記録となりました。

日本キラーはいるのか?

過去のフィリピンvs日本戦の得点記録を抽出してみましょう。

大会段階試合結果
WFCQ2022予選10-4
AOFC Cup2019予選5-3
背ネーム写真記録
Melvin Mendoza(20)
メルビン・メンドーサ
6P
(4+2)
Kim Varga(20)
キム・ヴァルガ
6P
(2+4)
Ludvig Porral(22)
ルドヴィク・ポラル
3P
(2+1)
 Ryan Cater(37)
ライアン・ケーター
3P
(2+1)
Lucas Perez(35)
ルーカス・ペレス
3P
(0+3)
画像はIFFアプリより

過去2度の対戦なので、少しボリューム感・キラー感が物足りないです。上位2選手は、対アジア戦で圧倒的な能力を発揮している現状です。

この選手は覚えたい/FW編

ということで、過去の試合映像等を見ている中で、これらの選手に注目すると試合観戦が面白くなる!という選手を何名かピックアップしてみます。

FWに関しては、まず間違いなくこの2名でしょう。

#24/Melvin Mendoza(メルビン・メンドーサ)

IFF Flickr/WFCQ2022 Philippines – Australia

2002年生まれの20歳。

フィリピン代表監督のNoel Mendozaの息子。

Storvreta IBK youtubeチャンネルより

圧倒的な得点能力を持ち、WFCには2大会出場し、32ポイント(23ゴール9アシスト)。

フィリピン代表としては、計20試合で61ポイント(42ゴール19アシスト)を獲得。

IFF Flickr/WFCQ2022 Philippines – Thailand

22/23シーズンはHagunda IF(ハグンダ)に所属しSSLデビューすると、Falun戦で2ゴール決め注目を浴びます。

トップレベルで活躍できる能力を示しており、現状、アジア予選に出場する選手で、最高のFWの1人となっています。

#40/Kim Varga(キム・ヴァルガ)

IFF Flickr/WFCQ2022 Philippines – Japan

2002年生まれの20歳は母親がフィリピン人、父親がスウェーデン人。

圧倒的なスピードとテクニックで敵陣を切り裂くFWです。

Falun Kurilenより

ジュニア時代の5年をFalunで過ごし、組織内の様々なカテゴリで300ポイント近く獲得。SSLデビューも果たしています。

フィリピン代表としては、Melvin Mendoza(メルビン・メンドーサ)と同時期の2020年WFCでデビュー。主にセンターフォワードとして、チームの攻撃を強力に牽引します。

IFF Flickr/WFCQ2022 Philippines – Korea

今月フィンランドで行われたF-liga Draft では、名門Classicから3巡目で指名され、アジア地区で初めて指名された選手、とIFFが話題にも。

23/24シーズンでは、SSL強豪のLinköping IBK(リンシェーピング)に移籍となり、今後のSSLでの活躍が期待されています。

この選手は覚えたい/DF編

スウェーデン・フィンランドなどの海外で奮闘している選手が多く合流したフィリピン代表。

DFにもSSL選手が在籍するようになりました。

#11/Simon Larano(サイモン・ララーノ)

SSL FC Helsingborgより

2003年生まれの20歳。今回のSEA Games2023で、フィリピン代表デビューを果たします。

キャリアを通じてVäxjö IBK(ベクショー)に所属しており、21/22シーズンでトップチームに昇格後は、SSLで2シーズン過ごしており、

23/24シーズンからは同じくSSLのFC Helsingborg(ヘルシンボリ)に移籍することとなりました。

SEA Games2023 PHI-SINより

192cmの大型選手で、主にディフェンスを担当するが、攻撃面での貢献も高い選手です。

大きな歩幅から繰り出されるドラッグシュートは、相手のシュートブロックを簡単に振り切ります。

SEA Gamesでは主に第1セットのディフェンスを任せられ、チームで3番めのポイントを獲得しました。

シンガポール戦では、相手選手のスティックが右目にあたり負傷。1試合の欠場を挟んだ後の決勝では、片目が塞がれたまま(?)強行出場。流川要素が。

タイvsフィリピンは、どうなの?

大会ラウンド勝利結果
SEA2023決勝3-2
SEA2023予選4-6
WFC202213th-16th10-6
WFCQ2022決勝6-4
国際試合20228-1
WFC202113位戦9-8
SEA2019予選14-4
AOFC2019準決勝13-7
SEA2015予選11-2

タイ目線で8勝1敗の対戦成績となっています。

これまで未勝利だったフィリピンは、今回のSEA Games2023で初勝利を収めることに成功しました。

今後も熱く面白い試合が生まれそうな両チームは、要チェックです。

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