はじめに -SEA Games閉幕-
5月5日から17日にかけて行われたSEA Games(シーゲームズ)のフロアボール部門では、男子はタイが優勝し2連覇、女子はシンガポールが3連覇を果たしました。
■男子
大会 | 優勝 | 準優勝 | 3位 |
2023 | タイ | フィリピン | シンガポール |
2019 | タイ | シンガポール | マレーシア |
2015 | シンガポール | タイ | マレーシア |
■女子
大会 | 優勝 | 準優勝 | 3位 |
2023 | シンガポール | タイ | フィリピン |
2019 | シンガポール | タイ | マレーシア |
2015 | シンガポール | タイ | マレーシア |
SEA Gamesは、正式には「東南アジア競技大会」と呼ばれ、2年ごとに開催されています。さまざまな競技が採用されており、東南アジアのオリンピックのような位置づけとされています。
この大会は1959年に開始され、今回が32回目の開催となりますが、フロアボールが正式に採用されたのは2017年からです。
今回のフロアボール部門には、男女それぞれ5カ国の参加があり、各国フルメンバーの構成で、白熱した戦いを繰り広げました。
はじめに② -相変わらず選手名を知らない-
で、今回も観戦しながらいつものお悩み、海外選手の顔は大体わかるんですが、名前を全く知らない私です。
そこで今回、SEA Games観戦で盛り上がった私のモチベーションを、アジア各国の主要選手の名前を覚えることに活用したいと思い、
まずは、優勝したタイ代表の主要メンバーについて調べたメモを、せっかくなので記事化して公開するものです。
まずは2人。
タイ代表の1セット目が、歴々あまり変わらない雰囲気。
— tatsuya_55202 (@ts30594523) May 17, 2023
今回の2023SEAで優勝したタイの選手の多くは2018WFCQにも出ていて、その時は日本が8-1で勝ってるから、実質、今年は日本が優勝しているじゃんと馬鹿みたいな想像をキャッキャして酒を飲みながら集計している。 pic.twitter.com/tMyAHQYDpS
#11/Alexander Rinefalk(アレクサンダー・リネフォーク)
スウェーデンとタイにルーツを持つ、25歳のセンタープレーヤー。1998年生まれ。
幼少期からスウェーデンで過ごし、アルスヴェンスカンやSSL(1シーズン)、スイス2部などでプレー。
23/24シーズンからはスイスのトップリーグのチーム、Basel Ragio(バーゼル)に移籍。
当時16歳で、タイ代表として初めて出場したSEA Games 2015では準優勝に貢献。
この大会はタイが初めて国際大会に参加した場でもあります。
翌年のWFCQ2016でも、本戦出場権をかけた日本との最終戦で2ゴール2アシストを記録し活躍。1-6で日本に勝利したタイは、初めて本戦への出場権を獲得しました。
以降もほぼ代表皆勤賞のアレクサンダーは、3度のWFCQでは50P(16+34)、4度のWFCで38P(13+25)獲得するなど活躍し、今後もタイ代表を背負っていく存在として大きく期待されています。
ボールを奪われづらい姿勢の良いハンドリングと、広い視野でパスをさばきゲームコントロールする。
プレイメーカーとしての絶妙なアシストや、相手の重心や間合いを逆手に取ったスピンやターンも魅力。
#19/Pawat Thaidit(パティワット・タイディット)
1992年生まれの31歳。
2016年のWFCQからタイ代表に参加。国際大会でのポイント総数も150を超える、攻撃型フォワード。
2020年からはタイ代表のキャプテンとなったパワットを、そのプレイスタイルから”Pattayan pommittaja”パタヤの爆撃機と呼ぶ人も。
現在の所属クラブは、スウェーデンのアルスヴェンスカンに位置するMalmö(マルメ)
パティワットは、スウェーデン内でRobin Karlsson(ロビン・カールソン)と呼ばれています。
この名前の使い分けについて、パティワットは少し特殊な家庭環境なようで、両親はともにタイ人ですが、すぐ孤児となり、スウェーデン人の養母に育てられていたことが影響しているようです。
■(参考)公表されている記事/全文英語/2016
レルシン病院でタイ人の両親のもとに生まれ捨てられたロビン・カールソンは、スウェーデン人の養父母のもとで育ち、そこでフロアボールを始めた。
養父母からは、7歳のときに、”タイから養子として来たんだ”と言われた。しかし、タイ人の両親を探したいという気持ちは、3年前に気づいたばかり。
行方不明者の親を探すテレビ番組を利用し、両親の名前が欠かれた出生証明書を提出したが、20年以上の歳月を経て両親を探すのは困難であった。
”家に連れて帰らないと決めていたのに、なぜPrawat Thaiditという名前をつけようと決めたのか。両親に聞きたい沢山の質問の一つ。”
”世界大会での私の活躍がタイの新聞に載ったとき、両親や家族の誰かがそれを読み、Prawat Thaiditという名前を見て、私と連絡を取ろうとすることを祈っている。その日が来るのを、私はまだ待っています。”
Goal of a lifiime 2016/英語サイト/日本語訳は当サイトで、かなり抜粋してます。
■別のタイ代表選手は、似たように両親を探し、見つかった(全文タイ語)
おわりに
その国の選手を調べ始めると、そのままファンとなってしまう私。
プレーでの魅力もそうですが、その人の背景を知ると、より一層、応援したくなるものです。
特殊な背景は必要ないですが、せめて日本代表選手などは、それに挑む気持を聞くことで、沢山の人が応援するきっかけにもなるのではと、改めて感じました。
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