はじめに
日本フロアボール連盟のHP上に、男子・女子それぞれの代表公募のお知らせがなされました。
女子日本代表成績はある程度整理をしていましたので、男子日本代表成績についても同様のフォーマットにて整理をしておこうという回です。
これまでの男子日本代表成績
男子日本代表が初めて国際大会の舞台に立ったのは、1995年に行われたヨーロッパ選手権です。
結果は0勝5敗(1得点、92失点)と力の差を示されはしましたが、今日の日本フロアボール発展にかかる第一歩目を確かに踏み出しました。
その後日本は、1998年の世界選手権以降も継続的に参戦。この大会からディビジョン制が採用されており、日本はBディビジョンに属します。
2004年大会は参加国増加に伴い新たにCディビジョンが設置されました。前回大会の結果からCディビジョンに属することになった日本ですが、この大会で見事優勝を果たし、Bディビジョンの舞台に返り咲きました。
アジア予選での成績
2010年からは、ディビジョン制に代わり大陸予選がスタートします。日本はアジア・オセアニア予選にて本戦への出場権獲得を目指すこととなります。
徐々にフロアボールが開発されていくアジア諸国に対し、日本は安定して本戦出場権を獲得していましたが、2016年アジア予選では3位決定戦でタイに敗れ、初めて本戦出場を逃すこととなります。
2018年アジア予選ではタイに雪辱を果たしますが、2020年はコロナウィルス感染拡大に伴いアジア予選が開催されず、世界ランキングにより自動的に取得した本戦出場権も、渡航制限等により出場を辞退することに。
日本としては4年ぶりの国際大会となったWFCQ2022でも、4カ国総当たりの予選リーグで1分2敗の最下位に沈む結果で全体の7位。
ヨーロッパ各国で活躍する選手を集め力を高めたアジア諸国に対し、日本が国際的な競争力を高めるためにどのような対策をとるべきか、とれるのか。大きな課題が見えた結果となりました。
アジア各国の本戦結果
本戦での結果に目を向けてみると、2010年以降の日本の最高位は15位/16カ国。残念ながらプレイオフ(グループステージで2位以上が必要)への進出はこれまで叶っていません。
アジア各国の成績を見てみても厳しい結果が続いており、最高位は2018年大会でオーストラリアが達成した12位が1度のみで、それ以外の国はプレイオフへ進出が出来ていません。
国 | グループステージ 通算成績 | 順位決定戦 通算成績 | 最高位 | 出場 |
---|---|---|---|---|
AUS | 4勝1分10敗 | 5勝6敗 | 12位 (2018) | 5回 |
THA | 3勝9敗 | 5勝3敗 | 13位 (2020) | 4回 |
PHI | 1勝5敗 | 2勝2敗 | 14位 (2020) | 2回 |
JPN | 0勝12敗 | 4勝4敗 | 15位 (2018他) | 4回 |
SGP | 2勝1分15敗 | 0勝12敗 | 16位 (2022他) | 6回 |
KOR | 1勝2敗 | 0勝2敗 | 16位 (2014) | 1回 |
11勝2分53敗 | 16勝29敗 |
vsヨーロッパやアメリカ等との対戦成績だけを抽出してみると、アジア全体で5勝60敗(2分)と大きく負け越している現状です。
国 | vsヨーロッパ (グループステージ +順位戦) | vsアメリカ・カナダ (グループステージ +順位戦) |
---|---|---|
AUS | 2勝1分13敗 | 0勝2敗 |
THA | 0勝7敗 | 1勝3敗 |
PHI | 0勝3敗 | 1勝1敗 |
JPN | 0勝8敗 | 0勝4敗 |
SGP | 0勝12敗 | 1勝1分4敗 |
KOR | 0勝2敗 | 0勝1敗 |
2勝1分45敗 | 3勝1分15敗 |
アジアvsヨーロッパの通算成績(アジア目線)
国 | 世界RANK | 試合数 | 対戦成績 |
---|---|---|---|
POL | 12 | 11 | 1勝1分9敗 |
EST | 9 | 9 | 0勝9敗 |
SVK | 8 | 8 | 0勝8敗 |
DEN | 10 | 6 | 0勝6敗 |
RUS | 18 | 3 | 1勝2敗 |
SUI | 4 | 2 | 0勝2敗 |
NOR | 6 | 2 | 0勝2敗 |
CZE | 3 | 2 | 0勝2敗 |
SWE | 1 | 1 | 0勝1敗 |
LAT | 5 | 1 | 0勝1敗 |
GER | 7 | 1 | 0勝1敗 |
HUN | 23 | 1 | 0勝1敗 |
ITA | 33 | 1 | 0勝1敗 |
48 | 2勝1分45敗 |
世界ランクは2022WFC後のもの
アジアvsアメリカ・カナダの通算成績(アジア目線)
国 | 世界RANK | 試合数 | 対戦成績 |
---|---|---|---|
CAN | 11 | 11 | 0勝1分10敗 |
USA | 17 | 8 | 3勝5敗 |
19 | 3勝1分15敗 |
世界ランクは2022WFC後のもの
ヨーロッパ、アメリカ・カナダに勝利、引分の試合
年度 | 対戦 | 結果 |
---|---|---|
2020年 | PHI – USA | 10-5 |
2020年 | THA – USA | 9-3 |
2018年 | AUS – POL | 4-2 |
2016年 | SGP– CAN | 4-4 |
2016年 | SGP– USA | 9-5 |
2016年 | AUS – POL | 4-4 |
2014年 | AUS – RUS | 11-9 |
2024年アジア予選の公募案内
日本フロアボール連盟のサイト上でWFCQ2024の選手公募案内が掲載されました。
男子アジア予選は2024/1/31-2/4の期間で行われるようですが、開催地はまだ決まっていません。※いつ頃決まるものでしょうか?
コロナ感染症の影響諸々含め苦しい時代を過ごした日本フロアボール界ですが、代表として力を集結して戦う姿は間違いなく私たちにとってのヒーローになります。
先日行われた女子日本代表の結果に続き明るい話題を、是非日本フロアボール界へ。あらゆる地域、年代からの応募がある事を心から願っています。
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