【WFCQ2023】対戦相手を知ろう~代表リストを軽く見てみる~フィリピン編

  • URLをコピーしました!

はじめに

WFCQ開幕まであと2週間ほどとなり、IFFにより各国の代表リストが公開されております。

そこで前回に続き、対戦相手の雰囲気を知っておこうの回です。

今回は、

世界ランク30位は今大会の最下位だけど、個人的優勝候補の1つでもあるフィリピンを取り上げます。

直近の出場大会である、AOFC CUP2022の動画を見てみたら、面白い選手が沢山おりました。

変貌を遂げたフィリピン

AOFC2022 PHI-SGPより
playernamephotoP身長年齢GAP備考
3PHIKEZIAH ESPIDILLON
(エスピディヨン)
FW158233000
5
PHIANGELICA BENGTSSON MACASERO
(ベングソン)
DF1692122123
11PHIHEIDI HYRYLAINEN
(ヒュリライネン)
FW180276606
15PHIRONALYNN RANTA
(ランタ)
DF160265000
17PHIHELENA VAHA-NISSI
(ヴァハ・ニッシ)
DF158176000
21PHIJERYLOU BERDAN
(ベルダン)
FW15922204610
24PHIEDELYN GRACE EMBILE
(エンビレ)
FW156232261117
25PHIPIA TOLENTINO
(トレンティーノ)
GK17019200
0
0
26PHIJULIA MARTINSSON
(マーティンソン)
FW160184
0
0
0
28PHINATHALIE SUNDIN
(サンディン)
FW171166112
31PHIIMMA CRUZADO
(クルサード)
DF158196213
42PHIEVELINA SKARFELDT
(スカルフェルト)
DF179226404
67PHILOELLA ANDERSSON
(アンダーソン)
FW1712367411GKも可
68PHIHANNA PARRI KRONSTRAND
(クロンストランド)
FW156217202
70PHIMICHELLE ANNE CRUZADO
(クルサード)
FW15824168816
71PHISARA HEMMINGBERG
(ヘミングベルグ)
DF1622060
0
0
75PHIMARIKA LEHVILA
(レービラ)
FW21
77PHIMICHELLE CORTINA
(コルティナ)
DF1522012459
82PHIHANNA ESTEVES ENGLUND
(エステベス)
FW1551911279
89PHIJADE ARIADNE RIVERA
(リベラ)
FW166272516723

フィリピン代表選手のこれまでの個人記録ですが、参考になりません。

というのも、WFCQ2019で最下位沈んだ後、チーム編成はがらっと変わりました。

スウェーデン系フィリピン人(?)が代表に入り始め、技術レベルの向上と急速な若返りにより、代表レベルが数段レベルアップしています。

今回選出された代表選手の出生地(IFF公表のもの)を見てみれば、

フィリピン…8名

スウェーデン…9名

フィンランド…3名

となり、更に平均年齢も21.4歳と、とても若くフレッシュなチームです。

特に、1セット目を構築するであろう下記選手たちは、あらかじめ特徴をつかんでおくと、観戦が楽しくなると思います。

#67 アンダーソン Loella Andersson

現在、スウェーデン1部のヨンショーピングで活躍しているアンダーソン。

IFFの選手ページから

https://stats.innebandy.se/spelare/225992

スウェーデンでは主にGKで出場していますが、フィリピン代表では主にセンターでプレー。

代表デビューのAOFC CUP2022では、5試合で11ポイント(7G4A)獲得。

視野の広さや、171cmの体を巧みに使用したボールキープ、確かなボールコントロール、パワフルなシュートなど、常に存在感のある選手で、フィリピン代表の中心選手の1人です。

AOFC2022 PHI-INAより
AOFC2022 PHI-INAより

試合の組み立てだけではなく、隙を見つければ、ライトサイドから積極的にシュートを放っていきます。アジア選手では見られない北欧のシュートフォームです。かっこいい。

AOFC2022 PHI-INAより

パワープレイでは、主にライトハーフスペースでボールを待ち構えています。逆サイドの相方スカルフェルトとのパス交換でシュートを狙っています。

AOFC2022 PHI-MASより

これだけの能力を持ちながら、GKとしての才能もあるようで、スウェーデンではGKとして主に活躍。

AOFC CUP2022の決勝戦でもGKで出場をしております。

#42 スカルフェルト Evelina Skarfeldt

179cmの高身長ディフェンダー。この写真の右から2番目の選手。

AOFC2022 PHI-SGPより

長い手足を生かしたディフェンスや、積極的な攻め上がりからのシュートが特徴の選手。

AOFC2022 PHI-MASより
AOFC2022 PHI-THAより

確認できた動画は、全てアジア相手の試合ですが、非常に推進力があります。後ろで組み立てるよりも、縦パスを通したり、自ら攻め上がりチャンスを生み出す印象です。

AOFC2022 PHI-MASより

パワープレイでは、前述のアンダーソンとペアを組みコンビネーションを発揮。レフトハーフスペースから、がんがんシュートを放っていました。

AOFC2022 PHI-INAより

#82 エスタベス HANNA ESTEVES ENGLUND

現在、スウェーデン2部リーグのÄlvsjö AIK IBFで奮闘中。(エルブシェ エーアイケーですか)

http://statistik.innebandy.se/ft.aspx?scr=playercareer&fplid=240672

同じ写真ですいません。お次は左から2番め

AOFC2022 PHI-SGPより

余談ですが、チーム名に頻出する文字列は、以下の通りだと思ってます。

AIK→スポーツクラブの意味(AllmännaIdrottsklubbenの略)

IBF→フロアボール協会の意味(Innebandyföreningenの略)

IBK→フロアボールクラブの意味(Innebandyklubbenの略)

さて、エスタベスは、155cmの小柄ながら、俊敏な選手で、繊細なスティックワークが特徴。

積極的な攻め上がり以外にも、相手陣のコーナー・ゴール裏で攻撃の深みを生み出したり、ハーフスペースへ飛び込む味方へのアシストパス、守備のフォローなど、献身的な活躍も目立ちます。

いい感じのバランス

下記動画は、アンダーソン、エスタベス、スカルフェルトの3選手+1で、キルプレーを行っている動画です。

相手がインドネシアなので、4人でも比較的ボールは持ちやすいのでしょうが、それぞれの選手の特徴が出ていて面白い。

#67 アンダーソンのゲームコントロール、キープ力

#82 エスタベスの俊敏さと、コートを深く使いながら、繊細なボールコントロール

#42 スカルフェルトの切り込んで放つシュート

キルプレーに登場している #15ランタも、特徴ある選手。

フォーメーションの底を担い、ボールをうまくさばいていきます。体が非常に強く、ゴール前やコーナーで相手を潰していきます。ただし、スピードはありませんし、シュートも早くありません。

#77のコルティナも見ていて面白い。

国歌斉唱からニコニコ、積極的な攻め上がり、ファールやペナルティが少し多く、時に審判に詰め寄ったりしますが、感情豊かな選手です。

#75 レービラ Marika Lehvila

F-ligaより

今回のフィリピン代表では、唯一、初選出となった選手。マリカ・レービラ。

F-liigaの2部で上位を走るAIFというチームでプレーしています。

フルサイズの動画は確認が出来ていないのですが、俊敏で良いシュートを放つフォワードの選手でした。

おわりに。名前を上げるとキリがない。20人いるし。

長くなりましたので締めに入ります。

ということで、技術と特徴のある選手が増え、非常に面白いチームに変貌しておりました

そして、年齢も18~22歳であるため、むこう10年間くらいはアジアで戦う可能性がある選手たち。ひえー。

もちろん名前を上げた選手以外にも、180cmのプレーヤーや、オールドフィリピンの象徴的選手がいたり、見どころが沢山で、少しファンになっております。

実はこれまで、フィリピン代表の試合映像を見たことが殆どありませんでした。唯一、日本が対戦した2018年の試合のみでしょうか。

その当時のイメージでいたもので、変貌ぶりに驚いています。昔ながらのフィリピンをイメージしているファンの方は、最新の試合動画を見ておきましょ。

※言い忘れましたが、本ページで表記している選手名は、実況での発音や同性著名人、等を参考に独自にカタカナ化しているものですので、ご了承下さい。愛称みたいなものです。

コメント

コメントする