はじめに
先日、第1弾の記事を公開させていただきました、清水選手インタビュー。
今回は第2弾と致しまして、ナッカとの出会いから契約の部分について掲載をさせていただきます。前回の記事より続きでご覧ください。
<前回の記事はこちら>
<WFCQ大会直前インタビュー>
海外リーグ挑戦について…
–『海外リーグに参戦する』という目標は、どのようにして芽生えていったのでしょうか?
(清水さん)中学1年生の時から海外でプレーしたいと思い始めていました。
きっかけはその頃に女子日本代表の練習に参加したことで、高いレベルでプレーしたその経験が、フロアボールを本気で取り組むことになった理由のひとつです。ただ、始めはSSLの存在も知らなかったので、大まかな、大きな夢として考えていました。
また、私が小学生の頃からの大先輩、高橋さんが海外でプレーしていることも大きくて、それはそれは本当にかっこよくてすごいなぁと思っていました。
実は中学1年生のころに高橋さんが、『まひろ海外に行きなよ。』とおっしゃってくれたんです!高橋さんは覚えていないかもしれないけど…私はそのひと言がすごく嬉しかったです!
その後は念願の日本代表になることができ、その次の大きな目標として、世界最高峰リーグSSLに参戦したいという気持ちも更に高まっていたんです。
ナッカとの出会いと流れ
–どのような流れでナッカとの契約に至ったのでしょうか?
(清水さん)私はスポンサー(SG Floorball Open)と契約していて、毎年夏にスポンサー主催のシンガポールオープン大会が開催されるので出場しています。その大会にNackaが参加したのがきっかけで、トライアウトを受けられるかどうか連絡を取ってみたんです。
そうしたら、なんとNackaの前コーチがノルウェー元女子代表で、私のことを知っていてくれて…。2019年の大会で日本とノルウェーが対戦した時のことを覚えていたそうです。素敵なご縁もありました!
–なるほど…、まずはそもそも、個人でスポンサーと契約を行った選手が日本にほぼいないと思いますが、そのきっかけはどんなことだったのでしょうか?
(清水さん)きっかけは2019年、高校2年生の時の世界大会です。スポンサーの方が私のプレーをみて連絡をくれました。
初めはスポンサーの契約しないか?という内容ではなく、スウェーデンに挑戦しないか?という連絡でした。
–最初のアプローチがスウェーデンに挑戦しないか?って、すごいアプローチですね…!
(清水さん)はい、私も最初はスポンサー活動をしていることは知らず、スカウトマンやスポーツエージェントのような感じで、パイプ役になってくれるのかな?と思っていました。
そのご連絡を頂いた方は『アジアと海外を繋ぎたい!』と思っていたようで、その考えと私の気持ちが一致したのでうまく話も進んでいったんだと思います!
スウェーデン挑戦したい希望を伝え、サポートして頂きながら、2020年にはスポンサー契約も結ばさせていただきました。
–-ナッカに連絡をされたとのことですが、チーム選択の決め手やポイントはありましたか?
(清水さん)私は基準は特になく、チャンスがあれば全て挑戦すると決めていました。そんな中でスウェーデンの、しかもSSL出場クラブのトライアウトを受けられることになったので、迷うことなく挑戦しました。
–-トライアウトに挑戦する日本選手は少ないので、ぜひその様子などについてもお伺いしたいです
(清水さん)アップとトレーニング、練習からゲームまで全て参加しました。シーズンが始まっていたこともあり、トライアウトとしては1日のみでした。そして次の日には発表という、早い流れでした!
選手とたくさんコミュニケーションを取ったので、プレー以外の面でもアピールできたことも良かったのかなと思っています!
–-イメージとして、ナッカで受けたトライアウトは『いつもの練習に混じってフィットするか調査された』という感じでしょうか?
(清水さん)そうですね!今振り返れば、いつもの基礎練習よりゲーム形式が多かった気がしますね。
–-選手やチームスタッフとは英語でのコミュニケーションでしょうか?どのように取られているのですか??
(清水さん)英語でのコミュニケーションです!私の英語は…今は気持ちで伝えるイングリッシュですかね(笑)
文法とか関係なく、とにかく諦めずに伝わるように頑張っています。
コーチからの戦術やプレーに関しては、ボードを使って書きながら簡単な英語で話してくれるので、理解できます。
選手同士のミーティングではスウェーデン語なので、分かりません。たまに隣で英語に訳してくれる仲間がいるけど…。選手一人ひとりもポジション争い真っ只中なので、みんなもそれどころじゃないんですよね。私と他の選手ではスタートラインが違うので、語学はもっとずっと頑張り続けなければいけませんね…
合格してそれから…
–-トライアウトに合格し、いざスウェーデンリーグ参戦をすることについて、なにか悩んだことはありましたか?
(清水さん)スウェーデンリーグに参戦することについては悩むことは何もなかったです。トライアウトからクラブ契約を掴み取れましたので、あとは試合に出るために全力でやるしかない、と思っていました。
–ナッカとの契約や受けられる支援は?
(清水さん)細かい契約内容はお伝えできませんが、クラブから受けられる支援は、スティックやユニフォーム類の提供です。ブレードやグリップなども必要になる度に支給していただけます。
個人的な話でいえば、スウェーデンではアパートで一人暮らしなのですが、アパートの契約や家具などの支援もしていただきました!
–今後の計画や目標は?
(清水さん)今シーズンは、アジア予選やビザの関係で3か月で帰るということが決まっていました。しかし来シーズン9月からは、ビザ関連が上手くいけば、年数での契約になります。本格的にクラブの一員としてプレーできるので、まずは安定して試合に使ってもらえるように成長していきたいと思います!
クラブへの再合流まで日もあるので、チームトレーナーからはフィジカルトレーニングについて指示されています。スウェーデンでは4月でリーグ戦が終わりオフシーズンに入っていくので、チームのみんなと同じように日本でトレーニングしていきます!
Next >>実際にプレーしてみて…
更新をお待ち下さい!
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